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君に熱視線゚
第8章 宣戦布告

車を降り、発進仕掛けた助手席のフロントを叩く夏目に晴樹は仕方なく窓を開け、ため息をつきながら言った

「今度はなんだ!?」


夏目は身をかがめ車内の晴樹に強い口調でいった


「あんたに苗は絶対渡さないから!!」


晴樹はその言葉に目を見開いた。一瞬で逆上した晴樹は車から素早く降りると夏目の胸ぐらを掴んだ!


「いいか…よく聞けよ‥‥言い方には気をつけろ!!

苗は妹みたいなもんだ…


‥わかったら、うざったいコト、二度と言わすな…」


「‥ゴクッ‥」


獲物を見据えるような睨み。ドスを効かした低い声で静かに威圧する晴樹に夏目は無言のまま生唾を飲み込む

そして、晴樹は夏目を解放すると車に乗り苛だつままにアクセルを踏み込み急発進した――



「‥‥‥恐ェ…」

走り去った高級車を見送りしばしその場から動けない夏目は冷や汗を拭いながらその言葉を口にしていた‥


‥なんなんだ!?
あのくそガキ!!‥


(苗は妹みたいなもんだ!)

そうだ‥‥‥
妹みたいなもんなんだ‥


“俺、苗のコト好きだから‥”

‥だからなんだ!?
勝手にすればいい!!
俺には関係ないんだから…


俺には関係ない‥


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