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君に熱視線゚
第13章 キスマニア
「ここはっ!?──」
「カラオケ屋!」
怪訝な表情で俺を見つめる苗に俺はそう言い張った‥
「仕方ないだろ!?土曜の夜はどこも混んでるんだから」
「でもカラオケ屋じゃない‥」
「あるよ‥カラオケもゲームも」
俺の指差す方を見て本当にカラオケがあることを確認した苗は安心したのか緊張した表情を和らげた。
「兄さん!!ちょっとだけゲームしてもいい!?」
「時間あるからいいよ‥」
‥どのみち、今からの時間だとお泊まり料金‥‥
俺はウキウキしながらゲームを始める苗を一人にし、シャワーを浴びた‥
――ドンドンドンッ!
突然、浴室を激しくノックする音が‥
―カチャ!
「なんだ?」
扉から顔だけを覗かせると苗は血相変えて聞いてくる
「なんで!?なんで兄さんシャワーなんて浴びてんのさ!??」
「‥
今日ちょっと色々あって泥まみれなんだょ‥‥‥」
晴樹の目線を追うと確かに泥の付いたシャツが脱ぎ捨ててあった‥
地蔵に蹴り倒された時に付いたものらしい‥
苗はそれを見てとりあえず安心したようで‥大人しくゲームをしに戻っていった。
シャワーを済ませローブを身につけ、部屋に向かうと苗はゲームに夢中になっている‥