この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
君に熱視線゚
第13章 キスマニア
オカンが赤ちゃん産んだらバイト減らして家事に専念しなきゃならない‥‥
今、兄さんに見捨てられ、救援物資が途絶えてしまえば一家離散!!
‥苗は知らないおじさんに連れられでっち奉公させられちゃうんだきっと!
苗の時代錯誤な考えが頭をよぎった──
「兄さん、許して!!
ねっ、何でもしますっ!
お願い!!!あんたぁ見捨てんといてぇな!!?
なぁ!?」
苗はソファを降りて晴樹の足元にガバッと座り膝にすがり付く。
‥何だよ、その喋り方は?
何故か関西なまりですがりつく苗に晴樹はあることを言いつけた。
「ホントに‥
何でもするか?」
晴樹の言葉に苗はウンウン!‥と必死で頷く。
晴樹は目の前のテーブルに置かれていたサービス用のキャンディを手にとり妖しく微笑する。そしてキャンディを自分の口に放り込んだ――
晴樹はキャンディを口の中で転がしながら苗を見つめ言った‥‥
「このアメ‥‥
溶ける前に俺から奪い取れたら許してやる‥」
晴樹は不敵な笑みを浮かべ苗を急かした‥
「ほら、どうするよ?
小さいから直ぐに溶けちまうぜ?ん?」