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君に熱視線゚
第18章 大切な人[前編]
「で、晴樹は?」
「今、トイレ行ったよ。君は飲み物何にする?」
マスターは貴志の質問に答えながら苗に話しかけた
「‥‥マンゴーラッシー‥
てなんですか‥//‥」
こんなお洒落な珈琲ショップに初めて来てしまった苗はドキドキしながらメニューから赤い顔を上げて聞いた。
「‥マンゴーのヨーグルトジュースみたいなヤツだよ‥//‥」
ほんのり染まったホッペとキラキラした瞳で聞いてくる苗に何故だかマスターも赤ら顔で答える
‥マンゴーのヨーグルトジュースか‥//
「コレ下さい!!」
苗の心(ハーツ)はマンゴーラッシー直線だった。
「オケ!‥//‥」
‥なんだ、こいつらは?
なんだか不思議な雰囲気の二人を眺めながら貴志は苗を覗き込む。
「おぃ、お前、晴樹の何?‥まさか、彼女じゃねぇよな」
「ん?‥兄さん?──…兄さんはワタクシの‥いやっ田中家の恩人でごじゃりますっ」
「恩人っ?」
苗の言葉に貴志は顔をしかめた
「はぃ!お待ちどぅ。
マンゴーラッシーとビーフケバブだよ!熱いから気をつけてっ」
「はい!」
‥なんだ?この二人は…
なぜかウキウキで話すマスターとキラキラした目でケバブを見つめる苗。そんな二人を貴志は交互に眺めていた…