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君に熱視線゚
第34章 誤解

もしかして走って逃げたとか?
‥いやそんなことはっ──


ついつい、考えがネガティブになってしまう‥


夏目はもう一度注意深く周りを見渡した‥



‥ん?‥‥あれは…


な‥え、だよな!?





よく目を凝らすとさっきとは微妙に違う姿で考え込む苗に似た人物が‥



‥んー‥あともう二個欲しいんだけどコレ以上は重たいだょね


苗は購入した6個の洗剤に囲まれ考え込む‥



帽子を被り玩具の派手な眼鏡をかけてはいるがやっぱり苗だと夏目は確信した。


だが、なんとなくやっぱり声がかけづらい‥


夏目は自分の携帯に手をかけた。
苗の番号を押し離れた場所から様子を見ながら電話をかける。


《ツ───‥》


‥え?



電話が繋がらない―――

・・・・・




夏目は唖然としながら苗を見た‥

携帯を手に取る様子が見受けられない‥


‥――――!?着拒?

まさか、…



信じたくないけど今起こってることが真実―――


電話は繋がらない‥
苗は俺の番号を着信拒否している‥



‥なんで‥

‥‥なえ‥っ
俺まだ苗のコトこんなにっ‥


夏目は震える手を強く握りしめ歩き出した。

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