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君に熱視線゚
第4章 初夏

「え、そぉ!?」


苗のお立てにのった中島はしきりにターンを披露する…


‥ふぃ〜、涼しいぃ



その間、苗は中島のターンで送り込まれる涼風を堪能していた…



「ちょっと苗!?
いい加減疲れるけどっ!?」

「ごみん」


「でも、やっぱ結城の制服可愛いね!
あたしのも早く出来ないかなぁ…」


中島の制服姿を見て由美が呟いた。
その言葉に苗はショックをうける‥



「えぇっ!?由美も制服作ったの!?」


「うん、だって二ノ宮の夏服はまだ作ってなかったからちょうどよかったし…」


―ガタッ!‥‥‥‥


「なえちん?」
「苗?」


フラリと立ち上がる苗に二人は呼びかける
唇は何かを呟くように
ボソボソと動いていた…


「ど、どうしたの
苗っ‥」

「裏切ったわね‥」

「へっ!?ちょっと

なえちんっ!!!」


苗はフルフルと震えその一言だけ発して泣き叫びながら教室を飛び出して行った。


ダダダダ──!

ぐぇぇっ‥ぇぐっうぅ
ぅわあぁぁーん!



「なんだ!?あの声は‥」


晴樹達は獣の雄叫びのような声と地鳴りに驚き廊下に顔を出した!

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