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君に熱視線゚
第41章 心の変化(苗の異変)

「今日はお前の約束が先だったけど、昨日はこっちの約束断ってお前を優先したんだよ!!
頼むから今日くらいは俺に譲ってくれよ!!」
‥時間がない!
もう、苗と居られる時間は少ししかっ‥
そんな焦る晴樹にリディはトーンの下がった声で言い聞かせるように話しかけた
『―――‥晴樹。
こんなこと‥ビジネスの世界では許されないことよ‥』
―――!‥
「‥‥わかってるよ。」
リディは痛いところをついてくる‥
『でも、いいわ。
ダディには内緒にしてあげる‥そのかわり‥』
「‥‥」
‥そのかわり、何だよ?
今度は何を言うつもりだ
『アタシも一緒に行くから!
晴樹が悪いのよ?頑張ってエスコートしてねっ。もちろんアタシ優先で!
駅に着いたら電話するからじゃあねぇ』
プツ――
「──…」
切れた携帯からは不通信の音が静かに聞こえてくる‥
「兄さん?
電話終わった?結構長かっただね?」
‥‥‥
携帯を耳に当て立ちすくんだままの晴樹の肩を苗が叩く‥
袋詰めはとっくに完了していたようだった
「苗…」
「ん?‥」
晴樹は苗に呼びかけた。

