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君に熱視線゚
第41章 心の変化(苗の異変)
「晴樹!」
先に駅に着いていたリディは遠くから晴樹の車を見つけ、笑顔で駆け寄ってくる。
「うわぁ…モデルさんみたいだね!!」
遠目でもわかるリディの美貌に苗は興奮していた
そして、苗の乗っている助手席のドアの前でリディは立ちどまったまま動かない‥
「あれ?兄さん、この娘なんで車乗らないの?」
「ごめん‥苗‥
悪いけど後ろに乗ってくれるか?こいつたぶん助手席じゃないと乗らないから‥ごめんな」
「‥‥‥
あ‥そ‥わかった」
ため息をつきながら車を降りる晴樹にそう言われ、苗は後部席に移る。そして苗の移動した助手席にリディが座ると晴樹は助手席のドアを外から閉めて自分も運転席に座った‥
レディーファーストの国、米国では車の開閉も主に男性が行う‥
特にお嬢様育ちのリディにとっては当たり前のことだった。
その晴樹の様子を苗は黙って見届けている。そして晴樹は苗をリディに紹介した。
「ミス、ナエ・タナカ‥
リディより、二つ年上。」
晴樹に紹介され苗は緊張しながら手を差し出し握手を求めた