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君に熱視線゚
第46章 恋の片道切符二枚組
「わかった。今、空港に向かってるからまた電話する。」
夏目に対しての怒りが沸々と込み上げ声のトーンが下がっていく…
「じゃ…あ、」
「ん?何」
「あ、…//
いや、何でもない…」
言い掛けた言葉を飲み込み晴樹は電話をきった…
晴れて恋人同士になった。別にさらっと伝えてもいいんじゃないか?
そう思いながら、晴樹は言い出せなかった。
「晴樹!!──彼女って誰!?」
「ちょっ、動かすなよ!メール出来ないだろっ」
閉じた携帯を再び開きメールを打つ晴樹にリディは食ってかかる
リディの攻撃を遮り必死で打ったメールを送信し、安堵した晴樹。
メール受信を知らせる携帯を確認して晴樹はメールを開く。
「───!っ…」
苗のヤツ‥/////
メールを読んだ瞬間、晴樹は帽子を顔に被せ卒倒していた
真っ赤な顔をリディに見られないように深く被った帽子のつばを浮かせ、隙間からメールをもう一度確認する…
『浮気するなよ!』
口に出して言えなかった。晴樹のそんなメールに返ってきた苗からの返事…
だいじょび(*^ー^)ノ
兄さんだけだから
帰ってきたら思っきしハグハグだょヾ(≧∇≦)/
晴樹の頬は、あり得ない程に揺るんでいた