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君に熱視線゚
第51章 番外 後編
「はぁ…っ…なえ──」
何度目かの熱い溜め息を吐く頃──
空は黄みがかり、朝をとうに越えた事を知らせていた。
明け方前に事に及んだせいか、晴樹はいまだに苗を解放する様子がない。
うぁ…っ…この調子じゃ──
ホントに赤ちゃんデキちあうかもしんないだ…ょ…
閉めきったカーテンの隙間からは明るい射光が漏れている。虚ろな眼差しで頬を上気させて苗は天井を見つめていた。
思わぬ誤算で初っぱなに悔しさを味わった晴樹は苗をもう一度、抱いていた──
慣れてきた感覚と、まったりとした愛撫。
一度果てた晴樹の体は長い時間、苗の抱き心地を堪能する。
晴樹は苗を抱き締め腰を揺らしながらおでこに口付けた。
「なえ」
「……あぅっ…っ」
喘ぎとも呻きともとれる声を漏らして苗は返事する。
「もしかして──…もうすぐ生理くる?…」
「──…!?」
どんぴしゃな晴樹の問い掛けに苗は驚きを隠せなかった。