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君に熱視線゚
第51章 番外 後編
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「兄さん、会社の人にお土産は要らない?」
「日本と違うからそこまで気遣わなくていいよ、ある程度見繕って村井が送ってるから」
渡米の日、空港のお土産屋で物色しながら聞く苗に晴樹はそう伝えた。
晴樹を見送る為に田中家御一行総出でお見送り。そのために、マイクロバスが一台貸し切られていた。
「お前の手にあるのはなんだ?」
「これ?…お家帰ってから食べようと思って」
「自分の為か…」
色んな土産店の品物をぶら下げた苗を見て聞いた晴樹に苗は答えた。
殆ど足を運ぶことのない空港。田中家御一行にしてみればちょっとした観光地と変わりない。
はしゃぐ三つ子に、迷子になる満作。飲食店巡りを始めた両祖父母に着いて回る内に、出発までの待ち時間は結構あった筈なのに、あっという間に搭乗時を迎えていた。
「やっぱり飽きないな…」
まだ何かを買い込もうとする苗を見て呟くと、晴樹はぷっ…と笑いを溢していた。
「兄さん、会社の人にお土産は要らない?」
「日本と違うからそこまで気遣わなくていいよ、ある程度見繕って村井が送ってるから」
渡米の日、空港のお土産屋で物色しながら聞く苗に晴樹はそう伝えた。
晴樹を見送る為に田中家御一行総出でお見送り。そのために、マイクロバスが一台貸し切られていた。
「お前の手にあるのはなんだ?」
「これ?…お家帰ってから食べようと思って」
「自分の為か…」
色んな土産店の品物をぶら下げた苗を見て聞いた晴樹に苗は答えた。
殆ど足を運ぶことのない空港。田中家御一行にしてみればちょっとした観光地と変わりない。
はしゃぐ三つ子に、迷子になる満作。飲食店巡りを始めた両祖父母に着いて回る内に、出発までの待ち時間は結構あった筈なのに、あっという間に搭乗時を迎えていた。
「やっぱり飽きないな…」
まだ何かを買い込もうとする苗を見て呟くと、晴樹はぷっ…と笑いを溢していた。