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君に熱視線゚
第51章 番外 後編
・
「わかったよっ…」
半ば不貞腐れたように晴樹は返す。
「兄さん…」
「なんだ…」
「…か、帰って着たら…あのっ…」
「──…」
小さく呟く苗に不機嫌だった晴樹はふっと笑みを浮かべた。
「そうだな…わかった。…帰ってからな…」
帰ったら……
二人でたくさんのキスをしよう──
どんなことでも乗り越えられるように…
離れていた時間を二人で語り、埋めていければそれでいい──
晴樹は苗におやすみを告げると柔らかな笑みを浮かべたまま静かに電話をベットのサイドテーブルに置いた。
晴樹は置いた電話を見つめる
……っ…
「うあ──っ!!…とか思いつつすげぇ不安なんだけどっ苗!?」
そして頭をかきむしり急に吠えていた。
取り合えず取引が決まった会社への挨拶参りと創設式のレセプション。あと一週間内の予定をこなせば日本への帰国が許される。
のんびりなんかしていられない。
“向こうにいる間、苗のことは任せてください”
「何を任せろっつーんだよっ!?」
晴樹は悟の言った言葉に不安を憶え静かな部屋で苦味渋った表情を浮かべていた。
「わかったよっ…」
半ば不貞腐れたように晴樹は返す。
「兄さん…」
「なんだ…」
「…か、帰って着たら…あのっ…」
「──…」
小さく呟く苗に不機嫌だった晴樹はふっと笑みを浮かべた。
「そうだな…わかった。…帰ってからな…」
帰ったら……
二人でたくさんのキスをしよう──
どんなことでも乗り越えられるように…
離れていた時間を二人で語り、埋めていければそれでいい──
晴樹は苗におやすみを告げると柔らかな笑みを浮かべたまま静かに電話をベットのサイドテーブルに置いた。
晴樹は置いた電話を見つめる
……っ…
「うあ──っ!!…とか思いつつすげぇ不安なんだけどっ苗!?」
そして頭をかきむしり急に吠えていた。
取り合えず取引が決まった会社への挨拶参りと創設式のレセプション。あと一週間内の予定をこなせば日本への帰国が許される。
のんびりなんかしていられない。
“向こうにいる間、苗のことは任せてください”
「何を任せろっつーんだよっ!?」
晴樹は悟の言った言葉に不安を憶え静かな部屋で苦味渋った表情を浮かべていた。