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エメラルドの鎮魂歌
第1章 罪と嘘のプレリュード
驚いたように、エメラルドの濡れた瞳が八雲を見上げる。
「…そんな…」
「お嫌ですか?…お嫌ならいたしません」
嫌がることを無理強いはしたくはない。
瑞葉は自分にとって、何より大切な存在だ。
彼を怖がらせることはしたくはない。

…ただ、瑞葉に快楽を与えたい。
快楽によって変化する瑞葉を見たい。
この美しい少年が、快楽に悶える姿を見たい。

「…いや…じゃない…」
蚊の鳴くような声が聞こえた。
「…でも…恥ずかしい…」
八雲は静かに微笑いかけた。
「恥ずかしくはありませんよ。
男なら必ずなる現象です。
…瑞葉様は心臓も少しお弱いのですから、自慰をご自分でなさるのは、よろしくはないでしょう。
私にお任せ下さい」

八雲の詭弁に、世間知らずで無垢な瑞葉は大人しく頷く。

…八雲は手のひらの中の花茎をやんわりと握りしめた。
「…ああ…」
瑞葉が八雲の胸にもたれかかり、吐息を漏らす。
ゆっくりと緩急をつけて扱き始める。
「…気持ちいいですか?」
薄紅色に上気した耳朶に囁きかける。
「…ん…っ…いい…」
瑞葉自身が、硬く勃ち上がる。
温かな湯の中で脈打つそれは熱い固まりとなり、瑞葉の息づく生命そのもののようだ。
八雲の手の動きにつれ、瑞葉の美しいがまだ青い花の蕾のように清楚な美貌が、次第に淫靡に色づき始めた。
「…あ…ああ…やっ…あ…」
「我慢をされることはありません。私にはすべてを曝け出されてください」
八雲の言葉に励まされ、瑞葉は甘い声を上げ始めた。

入浴の際には、ほかの使用人を遠ざけている。
元より西翼には使用人の数も少ない。
瑞葉の甘い喘ぎ声は、八雲にしか聞こえない。

「…ああ…八雲…どうしよ…う…も…う…」
瑞葉が激しく身悶え始める。
初めての悦楽の訪れに、どうしたら良いのか分からないのだろう。

…瑞葉の精通に立ち会える喜びに、八雲は歓喜する。
「我慢なさらなくて良いのですよ。
…さあ、八雲の手に出しておしまいなさい」
蜂蜜色の髪が激しく乱れる。
「ああっ…そんな…八雲…っ…んんっ…」
美しい紅色の唇を噛み締め、八雲に取り縋る。

八雲は瑞葉の性器を愛撫する速度を速めた。
不意に…雷に打たれたかのように瑞葉の身体が大きく震えた。
次の瞬間、瑞葉は顎を仰け反らせ、息を詰めるように叫んだ。
「ああっ…!…いや…あ…も…う…でちゃ…う…!…は…ああっ…んっ!」



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