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エメラルドの鎮魂歌
第3章 禁断の愛の果実
「ああっ…!熱い…っ…!…い…やあ…また…そんな…に…たくさん…」
甘く掠れる声で喘ぎながら瑞葉は達し、白い身体を震わせて、八雲の胸に落ちてきた。
八雲は吐精したのちも、ゆるゆると腰を遣いいつまでも瑞葉を解放しなかった。
切なげに美しい眉を寄せ唇を震わす可憐な様子に、再び欲情の炎に火が点きそうになる。
…しかし、身体の弱い瑞葉に無体を強いるわけにはいかない。
ゆっくりと、まだ充分に張りがある牡を抜き取る。
「…んんっ…」
意識を手放した瑞葉は小さく呻き、寝台に倒れこんだ。
柔らかく開いた花環は、その珊瑚色の可憐な…しかし熟れ始めた淫肉の内部を見せながら、ひくひくと痙攣を繰り返していた。
…やがて、その花蕾から白くとろりとした八雲の精が、ゆっくりと滴り落ち…瑞葉の肉付きの薄い白絹のような双丘を濡らしていった…。
八雲は、充分に馴染んだ瑞葉の身体を思う様犯した。
最初なのだから、もっと優しく抱くつもりだったのだが、あの極上の身体に耽溺し我を忘れて貪り尽くしてしまった。
二度、三度と吐精し…漸く解放する気になったのは、瑞葉が泣きながら懇願したからだ。
「…もう…ゆるし…て…」
自身の花茎から滴り落ちる花蜜で、その白磁のような腹部は淫らに濡れそぼり…それは目眩がしそうに婀娜めいた姿であった。
…こんなにも、この方の身体に狂わされるとは予想だにしなかった。
美しく楚々としたその外見と裏腹に、その身体はしっとりとした日陰で咲く陰花植物のように妖しい薫りを放つ魔薬のような魅力を秘めていた。
それは恐らく瑞葉自身も気づいてない、天性の魔性の魅力であった。
…もう、離れられない。
離すことはできない…。
八雲は瑞葉を丁寧に寝台に横たえ、ブランケットを掛ける。
美しい肌は未だ桜色に染まり、情事の名残を生々しく残している。
八雲は、その清らかな額にそっと唇を付ける。
「…愛しています。瑞葉様…。
もう、貴方を離しませんよ…。
死ぬまで…私たちは一緒です」
八雲の端麗な横顔に、暁の陽の光が差し込む。
窓の外を見遣り、密やかに微笑む。
「…夜明けだ…。
漸く…私たちの夜が明けた…」
…和葉が星南学院高等部への進学を取りやめ、幼年士官学校への入学を決めたという知らせが屋敷中を駆け巡り、薫子が卒倒する騒ぎとなったのは、それからほどなくしてのことだった…。
甘く掠れる声で喘ぎながら瑞葉は達し、白い身体を震わせて、八雲の胸に落ちてきた。
八雲は吐精したのちも、ゆるゆると腰を遣いいつまでも瑞葉を解放しなかった。
切なげに美しい眉を寄せ唇を震わす可憐な様子に、再び欲情の炎に火が点きそうになる。
…しかし、身体の弱い瑞葉に無体を強いるわけにはいかない。
ゆっくりと、まだ充分に張りがある牡を抜き取る。
「…んんっ…」
意識を手放した瑞葉は小さく呻き、寝台に倒れこんだ。
柔らかく開いた花環は、その珊瑚色の可憐な…しかし熟れ始めた淫肉の内部を見せながら、ひくひくと痙攣を繰り返していた。
…やがて、その花蕾から白くとろりとした八雲の精が、ゆっくりと滴り落ち…瑞葉の肉付きの薄い白絹のような双丘を濡らしていった…。
八雲は、充分に馴染んだ瑞葉の身体を思う様犯した。
最初なのだから、もっと優しく抱くつもりだったのだが、あの極上の身体に耽溺し我を忘れて貪り尽くしてしまった。
二度、三度と吐精し…漸く解放する気になったのは、瑞葉が泣きながら懇願したからだ。
「…もう…ゆるし…て…」
自身の花茎から滴り落ちる花蜜で、その白磁のような腹部は淫らに濡れそぼり…それは目眩がしそうに婀娜めいた姿であった。
…こんなにも、この方の身体に狂わされるとは予想だにしなかった。
美しく楚々としたその外見と裏腹に、その身体はしっとりとした日陰で咲く陰花植物のように妖しい薫りを放つ魔薬のような魅力を秘めていた。
それは恐らく瑞葉自身も気づいてない、天性の魔性の魅力であった。
…もう、離れられない。
離すことはできない…。
八雲は瑞葉を丁寧に寝台に横たえ、ブランケットを掛ける。
美しい肌は未だ桜色に染まり、情事の名残を生々しく残している。
八雲は、その清らかな額にそっと唇を付ける。
「…愛しています。瑞葉様…。
もう、貴方を離しませんよ…。
死ぬまで…私たちは一緒です」
八雲の端麗な横顔に、暁の陽の光が差し込む。
窓の外を見遣り、密やかに微笑む。
「…夜明けだ…。
漸く…私たちの夜が明けた…」
…和葉が星南学院高等部への進学を取りやめ、幼年士官学校への入学を決めたという知らせが屋敷中を駆け巡り、薫子が卒倒する騒ぎとなったのは、それからほどなくしてのことだった…。