この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
エメラルドの鎮魂歌
第4章 美しき森の虜囚
「…君は…実に残酷な男だな…」
八雲の美しい宝石のような深い瑠璃色の瞳を見据えながら、青山は呟いた。
「瑞葉くんの誇りを守るためならば、手段を選ばない。
…たとえ、たったひとりの弟の和葉くんを危険に晒すことになっても…。
しかも、和葉くんは君のことを…」

その言葉を八雲は素早く遮った。
「青山様。本日、貴方様にこちらまでお運びいただいたのは他でもありません」

窓の外の様子をじっと見つめる。

…瑞葉は蜂蜜色の髪を掻き上げながら、読書を続けている。
高価な陶器のように白い肌…長く濃い琥珀色の睫毛…エメラルドの大きな瞳…形の良い鼻筋…薔薇の蕾のような可憐な唇…優美なラインの首筋…白く細い指先…。

…すべてが余すところなく美しい方だ…。
毎日拝見していても、心が鷲掴みにされるほどの衝撃を受け続ける…。
この美しい天使のようなお方を守るためならば、私は何でもできるのだ…。

「青山様。
私はそろそろ瑞葉様をお迎えに行かなくてはなりません。
その前に、折り入ってご相談したいことがあるのです。
聞いていただけますか?」

青山は眉を跳ね上げて、やや好奇心を滲ませながら答えた。
「聞こう。…どうせ、乗りかかった舟だ。
何の因果か、分からないがね…」
/281ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ