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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第10章 俺のしたい様にさせてもらう
私達が住む地区にある最寄り駅で降りて、繁正さんのマンションまで歩いていく。
「ただ身体を繋げるだけじゃ物足りないから、何か美味しいものでも食べようか」
コンビニに寄ろうとしたところで、数十メートル先にスーパーが見えた。
コンビニにも色々あるけど、値段が高いものもあるからな…
「なら、私が作りましょうか?」
「えっ、いや…流石に申し訳ないよ」
「いえ、大丈夫です。私作るの好きですし、コンビニで買うより安くつきますよ。リクエストにも応えられますから…あっ」
…しまった、作るの好きだからって、彼女でも無い私が出しゃばった事言い過ぎたかな?
様子を伺っていると、フッと笑いを零した。
「だったら、焼きそばが食べたいな。具沢山のやつ」
「へっ?」
「作ってくれるんでしょ?」
「は、はい」
2人でスーパーに入り、焼きそばと具材をカゴに入れる。
「へー、塩味の焼きそばね」
「塩味は嫌いですか?」
「いや、普段はソースばかり食べてるから、塩は初めてだな」