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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第10章 俺のしたい様にさせてもらう
サラダでも作ろうと思い、繁正さんに食べられない物を尋ねた。
「何かアレルギーとか嫌いな食べ物はありますか?」
「アレルギーは無いよ。嫌いな物はオクラとか納豆かな」
「へー、ネバネバした物がダメなんですか?」
「うん、身体に良いとは聞くんだけどね…」
お酒やおつまみのお菓子もカゴに入れて、レジに並んだ。
会計の段階で財布を出そうとすると、繁正さんが先にお金を出した。
「今日は俺に付き合ってもらうんだから、君は払わなくても良いよ」
「いえ、私が何か作ると言い出したんですから、私が…」
スーパーから出た後で、代金を渡そうとしても受け取ってもらえず、申し訳なく思う。
「少しでもお金を返す為に無駄な出費はしない方が良いよ」
「でも…」
「俺の言う通りにしておいたら?一応脅されてるっていうのを忘れずにね」
「……」
お金の事でも写真を出してくるの?
優しいとこがあるから、妙に憎めない…
それで信用したら、痛い目に遭うんだろうな…