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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第10章 俺のしたい様にさせてもらう

「はぁ…」

入るのを見届けると、頰を押さえながらソファに座った。
手の平から伝わる頰の熱さ…

今回は写真の事は一切口に出さなかったのに、断らずに部屋まで付いてきて、お風呂まで呼ばれてしまった…

そもそも、「部屋に来て」と言われた時点で、「予定がある」とか言い訳して行かなければ良いだけ、なのに…
写真で脅されてる、だけじゃない、逃げられない何か…

あの人に毒されてない?

「何暗い顔してんの?」
「うわっ!?」

考えに浸っていると、繁正さんが上がっている事に全く気付かなかった。

「は、早いですね!?」
「そう?割と長く入ってたんだけど…」
「そうなんですね…」

考えを読まれたくなくて距離を離すと、隣に密着するように座ってきた。
黒髪から水が滴って、顔に伝って凄いセクシーに感じる…

「そういえば、お姉さんとはどうなったの?」
「え、姉ですか?」

そうだ、喫茶店で話して以来、繁正さんとはまともに話してなかったから、きちんと報告してなかったな…



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