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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第11章 君に危害が及ぶ前に身体が勝手に動いてたんだ…
「…舞花はどうなの?その人の事どう思ってるの?」
「え、どうって…」
「好きかどうか」
「ええっ!?」
繁正さんの事が好き!?
ダブルワークの件をネタにして、セックスに誘ってくる人を…
そんなわけ…
「す、好きってそんな…私…えっ…」
「(好きって認めたくないのかな…)舞花だけ食事に誘ってくるんだったら、舞花はその人に気に入られてるんだよ」
「そうかな…」
たまに優しくされたり、可愛い部分を見たらドキドキする事があったけど、これが恋なのかどうか分からない…
好き…うーん…
……お姉ちゃんが変な事言うから、今度会う時に繁正さんを変に意識しちゃうじゃない…!
繁正さんへの気持ちに悶々としていると、あっという間にその場所に着いた。
父の実家である平屋造りの大きな家。
インターホンを押してしばらくすると、住人である女性がやって来て、笑顔で出迎えてくれた。
「2人ともいらっしゃい」
「こんにちは俊子(としこ)さん、お邪魔します」
伯父さんのお嫁さんである俊子さんは、伯父さんと似ておっとりとした優しい人。
俊子さんと応接間に向かうと、伯父さんは既に待ってくれていた。