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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第12章 彼女の真似でもしてくれるの?
今日はいつもと違って、歯切れが悪いような…
「もう少し、居て欲しい…」
「……っ!?」
え、えーっ!?
今日の繁正さん、凄く甘えたじゃない…?
これって素なの?それともワザと?
「えっと…申し訳ないんだが、舞花ちゃんにしてもらいたい事があって…」
「あっ…掃除ですか?洗濯ですか?手を怪我しちゃうと、結構不自由ですからね」
「いや違う…」
やっぱり返事の切れが悪いな…
何か隠してるの…?
「分かりました。晩ご飯ご一緒させてもらいますね」
「ああ…悪いね…(何理由付けて居てもらおうとしてるんだよ…前は普通に言えてたのに、好きって自覚するとコレだ…)」
ーーーーーーー
「それでをすれば良いですか?」
食事が終わると、繁正さんのして欲しい事を尋ねた。
「…背中を流して欲しいんだ」
「え、背中…!?」
思っていた内容からとは違う話で、ドキッとする。
「うん。身体を洗うのに、片手だけだと上手く洗えなくてね。休んでるとは言え、身体は綺麗にしておきたいんだよ」