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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第12章 彼女の真似でもしてくれるの?

普段ならちょっかいを出す繁正さんに警戒するところだけど、怪我をしてるから今回は襲われたりしないかな…

「分かりました」
「悪いね」

洗面所に入ると、繁正さんはおもむろに目の前でTシャツを脱いだ。
白くて程良く筋肉の付いた、綺麗な背中が目に入る。

「い、いきなり脱がないで下さいよ…」
「なに、もしかして恥ずかしいの?全裸が見られないなら、海パンでも履けばいい?」
「い、いえ…そういうわけじゃ…」

今更恥ずかしがってどうするの…
向こうはやらしい目的で脱ぐわけじゃ無いんだから…

「もしかして、エッチな事考えてる?」
「違います!また手の平押しますよ」
「分かった分かった。ごめんって」
「もう…」

いつもの調子に戻ってる…
下着だけになった繁正さんの身体を盗み見る。
こうやって見ると、無駄なお肉が無い綺麗な身体だなー…

「ドキドキしてる?」
「し、してません!」

店長が「繁正さんは私の事気になってる」って言うから、繁正さんを変に意識しちゃうじゃない…



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