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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第12章 彼女の真似でもしてくれるの?
「舞花ちゃん、悪いけどバスタオル巻いてくれないかな?」
「え?」
「この手だと巻けないから…君も全裸を見るのは恥ずかしいでしょ?」
「は、はい」
コレは介助だから、落ち着いて…
背後に立ってバスタオルを広げ、大事な部分が視界に入らないようにする。
「は、早く脱いで下さい!!」
「はいはい」
「失礼します!」
腰にバスタオルを巻き付け、合わせ目を内側に折り込む。
男の人にタオルを巻くなんて滅多に無いから、手順が合ってるのか心配になる。
「うーん…緩いけど、これで良いかな?ありがとね」
「は、はい」
「それじゃ、背中洗ってもらおうかな?」
怪我をした手が濡れないようビニール袋を付ける。
「アレ、脱がないの?濡れちゃうかもよ?」
「脱ぎませんよ。濡れないように気を付けます」
「えー、裸で背中流してくれるの期待してるのに…」
「変なドラマの見過ぎですよ」
シャワーで浴室内を温めてから、プラスチックの椅子に繁正さんが腰掛けた。