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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第12章 彼女の真似でもしてくれるの?
私、何を口走ってるんだ…!?
エッチな意味で言ったわけじゃない!
ポカンとしていた繁正さんも変な方向に解釈したのか、ニヤーッと不敵な笑みを…
「ふーん…彼女になると、発言も大胆になるね」
「いやいや、付き合うっていうのは、ご飯とかで……」
「今までの話の流れからすると、エッチな意味に聞こえたけど」
やっぱり変な意味に捉えてる…
「違いますよ!」
「そう?ナニに付き合うかハッキリさせて、ちゃんと主語を付けてもらわないとは分からないよ…男は単純だからね」
閉口して繁正さんの胸に顔を埋めると、「あははっ」と笑いながら、片頬をムニムニと揉まれた。
「お預けされたから、ちょっと意地悪したくなっただけ。ごめんね」
「料理作りにお付き合いしますよ。だから早く治して下さいね」
「そうだね……」
顔に掛かった髪の毛を退けられ、顎を持ち上げられる。
「エッチはダメだけど、キスはしてもいい?」
「…はい」
チュッチュと唇が軽く触れて、口元を舐められて貪るように唇を合わせる。
ソファに沈み込み、何度も何度も角度や吸い付く力を変えて愛される。
2人の身体に刻み込むように時間を忘れてキスに没頭した…