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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第13章 それは知られたくなかった
「おはようございます」
「原田さん!おはようございます」
繁正さんと恋人になった日から3日経過し、ようやく繁正さんが仕事復帰果たした。
部長に書類を渡しがてら挨拶に来たみたい。
「怪我は治りましたか?」
「まだ少し傷はありますが、仕事に支障をきたさない程には回復しました。皆さんにご迷惑をおかけして申し訳ないです」
部長の席からちょっと離れているから、会話の内容が聞こえてこない。
ただ、2人の様子を見ていると、にこやかに話しているのが伺えて一安心。
「舞ちゃん、Aのキー押しっぱなしになってるよ」
「え、わっ…」
繁正さん達を集中して眺めていたせいで、画面の半分が「あ」で埋め尽くされている。
「部長達ガン見して、そんなに気になるの?」
「い、いやだって…休むくらい酷い怪我してたじゃない?原田さん復帰して大丈夫なのかなーって」
「ふーん…でも、舞ちゃんiPad届けたんでしょ?その時原田さんの具合はどうだったの?」