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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第13章 それは知られたくなかった
資料を抜き取った瞬間、バランスが崩れて後ろに倒れた。
丁度後ろに居た繁正さんに抱きとめられて、怪我をしなくて済んだ…
すぐに振り返り、繁正さんの腕や肩に怪我が無いか確認した。
「す、すみません!大丈夫てすか!?」
「ふっ、俺より自分の事心配しなよ」
「だ、だって、私…」
顔を上げると、鼻が付きそうな距離に繁正さんの顔が…
眼鏡越しの瞳が獲物を捉えた狼のように見える…
両頬を掴まれ、柔らかな唇を押し付けてきた。
上下の唇を舐め、薄く開いた目で私を欲情させる。
「ん、ダメ…」
「ごめん、君にキスしたくて堪らないんだ」
キスをしながら抱きかかえられて、近くのテーブルに乗せられた。
パンツを下げられ、下着を繁正さんの眼前に晒す事に…
「だ、ダメです。こんなの…」
「そうだね。誰か来ちゃうかもね」
「分かってたら、やめて下さいよ…」
時折誰かの足音が聞こえ、資料室に入ってくるかもしれないとヒヤヒヤしている。
「今いるスペースは奥まってるから、声を出さなければ気付かれないよ」