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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第14章 抵抗しないなら続けちゃうよ?
「デートの続き」と言って連れられて来たのは繁正さんの部屋。
「…うん、分かった。ごめんなさい、お願いします」
置いてきて伯母の事が気になっていると、伯父から連絡がきた。
伯母の事で謝られたが、伯父も借金の事は知らなかったそう。
携帯の位置情報を元に、今から伯母を迎えに行くと教えてくれて電話を切った。
電話を終えると、席を外していた繁正さんがコーヒーを片手に戻ってきた。
「どうぞ」
「ありがとうございます…」
「大丈夫?」
「とりあえず…でも、繁正さんは良いんですか?お父さんとご飯を食べる約束をされてたのに…」
部屋に着くと、繁正さんはすぐにお父さんに連絡をして、食事をキャンセルした。
「大丈夫。家族とは会おうと思えばいつでも会えるから。今は舞花との時間を大切にしたいんだ…」
私の離れたくない気持ちを察して、食事を断ったのかな…
気を遣わせてしまった事を悔やんでいると、目を合わせて頭を撫でてくれた。
「俺が1番舞花と居たかったんだよ。さっきは初デートを途中ですっぽかすような真似してごめんね…」