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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第16章 手を伸ばしても届かない存在
繁正さんの写真をジッと眺めていた男が、閃いたように私の方を向いた。
「風俗で働くのが嫌なら、コイツに取り入って金引っ張ってくるか?」
「なっ…!?そんな事するわけ無いでしょ!?そもそも一度捨てられてるのに!」
「女に困らないタイプは、一度捨てた女が綺麗になったら、他に男が出来たのかって嫉妬して悔しがるんだよ。
お前を女らしくしてやるからよ、きちんと金回収しろよ。次期社長なんだからブランド物くらい買ってくれるだろ?それ質屋に流して金作れ。お前は身体売らずに好きな男から金をせびって、捨てられた復讐が出来る。最高じゃねえか」
繁正さんからお金を騙したる行為が最高なわけ無い…
それに繁正さんに酷いフラれ方をしたが、彼の事は一切憎んで無い。
「あの人を騙す犯罪行為をしてまでお金を返したくない!」
「ならデリヘルするか?」
「どっちも嫌!働いて返すから、今すぐ帰して…」
「だから、待てないって言ってるだろ?すぐに500万返せって」
「だったら、今すぐ他の所でお金借りるから…」