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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第18章 エピローグ
「来年から社長の元に付いて仕事をする事になった。数年で社長の仕事を俺に引き継がせるんだと」
「そうなんですか?」
同棲を始めて1ヶ月、仕事から帰ってきた繁正さんにそう伝えられた。
社長か…社長になった繁正さん頼り甲斐が増して素敵だろうなー。
「また就活サイトを覗いてたのか?」
「はい。繁正さんは『ゆっくりしてていい』と仰いましたけど、いつまでも甘えるわけにはいきませんから」
「今はバーの仕事をしながら家事してくれてるの、有難いんだよ」
諸々の生活費は繁正さんが出してくれている状況で、私にお金を一切支払わせてくれない。
甘えっ放しでは繁正さんの負担になるので、正社員で働こうと本腰を入れたところだ。
「もう副業する必要も無いから、正社員になったら夜の仕事も終わりにしようと思って」
「なに、辞めちゃうの?俺は舞花の作るお酒が好きだったんだけどなー…」
「材料さえあれば、いつでも作ってあげますよ」