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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第20章 新しい関係

「副社長、まもなく木梨コーポレーションに到着いたします」
「うん、ありがとう」

あれから1年経ち、繁正さんは副社長に就任して社長の元で忙しい毎日に送っている。
今日も朝から取引先へ出向いている。

一方の私は…

「佐々木さん、この後の予定は?」
「4時から本社で会議が、入ってます…」

秘書検定に合格し、秘書として親会社で採用され、副社長となった繁正さんの秘書として傍で支えている…
のだけれど…

「ところで、佐々木さんどうかされましたか?随分顔が赤いような…」
「い、いえ大丈夫です…」

ブー……

「そう?何か変な音が聞こえるけど…」
「気のせい…ぁ、ですよ」

運転手さんはもう気付きそうなのに、この人は「コレ」を止める気がないの…

「到着しましたよ」
「うん、終わったらすぐに戻るから」
「かしこまりました」
「行こうか、佐々木さん」
「はい…」


「今日の佐々木さん、やけに色っぽかったな…」



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