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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第20章 新しい関係

社長室から退室する際、木梨社長に呼び止められた。

「佐々木さんでしたっけ?」
「はい、どうされましたか?水嶋に何か…」
「いえ、副社長では無く、佐々木さんに…」

するとメモ用紙を1枚千切ると、サラッと記入して私に手渡してきた。
そこにはIDのようなものが書かれていた…

「あの、これは…」
「僕のラインのIDです。佐々木さんがよろしければ友達になってくれませんか?」
「え、ええー…」

さすがに取引先の社長とラインはちょっと…

「あの、申し訳ないのですが仕事上の話はラインでするような物では無いと思うのですが…」
「仕事の話ではありませんよ。佐々木さんの事を知りたいと思ったんですよ」

プライベートでやり取りするの…
流石にそれはちょっと…

「何してるんだ?早く来なさい」
「はい!申し訳ありません。木梨社長、失礼いたします」
「はい。お返事待ってますね」



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