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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第20章 新しい関係
先輩に言われ、やはり私的なやり取りはお断りさせてもらおう…
繁正さんも嫌がると思うし…
…そういえば、ラインのIDが書かれた紙は繁正さんに取り上げられたんだった…
しばらく業務を続けていると、会社用のスマホに繁正さんから連絡が。
『佐々木さん、ちょっと』
「はい、すぐ向かいます」
先程の会社の資料が必要なのだろうと、資料を抱えて繁正さんの執務室に向かった。
ノックすると、すぐに繁正さんが扉を開けてくれた。
「待たれてたんですか?」
「ああ、資料を持ってきてくれるだろうと思ってたから。それを机に置いてくれないか?」
資料を机に置いて、振り返ろうとしたらいきなり視界が遮られた。
「えっ!?」
目の前が真っ暗になって慌てていると、身体が持ち上げられて机上に座らされた。
私にこんな事をしている本人が一言も発しないから怖い…
「ふ、副社長何して…!?」
「秘書が業務中にオモチャで気持ち良くなってるなんて、木梨社長は思いもしないだろうな…」