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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第20章 新しい関係
一般の、しかも会社の規則を破って男装をして副業をしていた借金持ちだった私…
そんな私が初めて挨拶に行った際。水嶋家の皆さんは温かく迎えてくれた。
「釣り合わないなんて全然思ってないよ。むしろこんな立派な女性、繁正には勿体無いと思ったよ」
「そ、そうですか…」
「そうだよ。君の仕事に対する姿勢もそうだし、繁正を支えてくれるさ…あの子は抜けてる部分があるけど、舞花ちゃんがうまくサポートしてくれて助かってるよ。2人は本当にお似合いだよ」
社長から思いがけず褒められ、何だか気恥ずかしくなった。
注文した蕎麦が運ばれてきたので、少し食べてからまた話し始める。
「君と話してるうちに、繁正がどうして舞花ちゃんに惹かれたのか分かったよ。真面目な所もそうだけど、思いやりがあって、自分よりも相手を大切にする気持ち…繁正だけじゃなくて、僕達家族の事もいつも気遣ってくれて…相手の家族まで気遣うのは疲れるはずなのに…本当に嬉しいよ。いつもありがとうね…」