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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第20章 新しい関係
社長やお姉さん達に連絡を入れるのを疲れるなんて思った事は一度も無い。
水嶋家の皆さんは気さくで、私の体調を気遣ってくれて、実の母に連絡を取るより気持ちが楽だと思う。
「もし舞花ちゃんの事を悪く言う奴が居るなら僕が威圧しちゃうからね。そいつらより僕達の方が舞花ちゃんに近いんだから」
「あはは、ありがとうございます」
「ほんとほんと。何か変な事されたらすぐ言いにきてね」
社長とのやり取りで繁正さんに抱いていた不安が薄らいでいくように思えた。
また、社長や繁正さんが居るから、以前のようなトラブルに巻き込まれないと安心しきっていた…
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社長の元に付いて仕事を始めて5日目の仕事終わり、繁正さんからラインが届いた。
[久しぶりに一緒に帰らない?仕事が終わったら、地下駐車場で待ってて]
配属先が変わった上、繁正さんの帰りも遅くなって、顔を合わせる機会が少なくなっていたので、久しぶりに会える喜びで少し浮かれていた。