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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第20章 新しい関係

…繁正さんが、私のフリをしてラインしてたってどういう事!?
木梨社長も別人にラインを送っていた事にショックを受けているように見える。

「…で、でも、どうやって、僕のラインのIDを…」
「あなたが彼女に渡したIDが記入された紙、アレ僕が預かってたんですよ。僕の彼女に悪い虫が付かないようにする為…」
「ちょ、ちょっと待て…彼女って…」

親密に肩を寄せ合う私達を見て、木梨社長は慌て出す。
「僕が居るのに…」とブツブツ聞こえてくるが、この人はどのタイミングで私の彼氏だと勘違いしてるんだろう…

「ラインでいくら『彼が居る、付き合ってる』と説明しても全く理解してもらえなかったので、この場で紹介させてもらいますよ。僕が佐々木さんの恋人の水嶋です」

「はぁ!?僕が居ながら他の男と付き合うなんて!」
「いえ、僕達は1年半も交際してるんですよ。そもそも彼女はあなたとは付き合ってすらない。以前訪問した際の『目が何度も合ったから、これは恋だ』なんて変な思い込みはやめて下さい」




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