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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第6章 可愛い反応ばかりだと、男装してても抱いちゃうよ?
「明日は早く帰れそうなんだけどね」
「良かったじゃないですか」
「今日はやけに饒舌だな…」
そりゃ、あなたが話し掛けてくるからでしょ!?
横目で店長に助けを求めると、まだワンコくんの相手をしていた。
「お喋りついでに1つ聞こうかな?彼女っているの?」
「え、いませんけど?」
「…じゃあ彼氏は?」
「ふぁっ!?」
いきなりの発言に、思わずグラスを落としそうになった。
こ、これは「翔太」に聞いてるんだよね!?
「な、何言ってるんですか!?わ…僕は男ですよ!?」
「今どき同性の恋人がいたって変じゃないよ。で、いるの?」
「いません!」
分かってからかってるでしょ!
弱味握られた相手じゃなきゃ、社内で反撃出来たのに…!
「…なら、お客さんはいるんですか?同性の恋人」
わざと意地悪く聞き返してみたら、ニヤリと口元を歪めた。
「いると思う?今ある女の子に凄く欲情してるのに…」
「……っ!!」
ガシャン!
「ちょ、ま…翔太、何やってんだ!」
「て、店長すみません!」
ジッと見つめられて妖しく微笑まれて、固まってグラスを落としてしまった。