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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第2章 黙ってて欲しかったら、分かるよね…?
寝室に連行されると、大きめでフカフカのベッドに下ろされた。
その上に男の人が乗って、私の胸や下着を凝視してくる。
シャツを手繰り寄せて胸元を隠し、脚を交差させて素肌の面積を減らした。
「バーではクールに見えてたけど、割と恥ずかしがり屋なんだね」
「そ、それは…」
(半裸の状態で男性にマジマジと見られて、恥ずかしくないと思ってるの!?)
…と心で毒吐くも、目の前にいる人には言えない…
「ねぇ、本名教えて」
「え、今?」
「うん」
何故今知りたいのか分からないが、女だと知られたんだから、隠したって仕方ないよね…
「ま、舞花…」
「舞花ね…良い名前だね」
フッと微笑みながら名前を褒められると、心臓がギュッとなった。
その笑顔は反則です…
「俺は繁正。呼んでみて?」
「し、繁正…さん」
「はい」
ニコッと笑って「はい」なんて言われて、ニヤけそうになるのを必死に抑える。
「ここ、ヨダレ垂れてるよ」
「あ、すいま…」
唇から垂れた唾液を指じゃなく、舌で拭われた…
「ふええっ!?」
「あははっ、いい反応」
「普通指で拭うんじゃ…!?」