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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第7章 嫌な事は全部、俺が忘れさせる
気持ちが沈んでいると、繁正さんに頭をクシャリと撫でられた。
「付いてきて後悔してる?顔に出てるよ」
「すみません…そういう意味じゃなくて」
「気持ち良くするから、余計な事は考えるな」
ベッドに押し倒され、啄ばむように唇を吸われる。
久々のラブホテルで緊張しているせいか、キスに集中出来ない…
緊張を感じ取ったのか、キスが止んだ。
「緊張してるのか?」
「はい、すみません…」
「謝らなくていい。先に風呂に入るか?」
「は、はいっ」
洗面所に入ってシャツを脱ごうとしたら、何食わぬ顔表情で繁正さんも一緒に入ってきた。
「な、何で入ってくるんですか!?」
「折角ラブホテルに来たんだ。一緒に入ろうよ?」
2人きりになって、振り撒かれる色気を前にノーとは言えない…
拒否しても押し切られるんだろうな…
「あの…タオル着けても…」
「君はダメ」
「早い!?」
あっさり却下されると、繁正さんが目の前でスーツを脱ぎ始めた。
「ちょっ!」
「今から風呂に入るんだから、脱いだぐらいで騒がない」
「いや、いきなり脱がれても…」
「それにタオルは前みたいに俺だけ着けたら良いだろ?」