この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
scramble
第7章 優美
〝そういう友情ゴッコは他でやってほしい。
『あなたはどう思うの?沙希』
わたし?
どうしたらいいか分からないからあなたに相談してる!
『一度ほつれた糸は元に戻らないのよ。
とくに女の友情はね。
私はラブドクターじゃないのよ。
男は他にもたくさんいるけど友情はなかなか手に入らない。
そう言ってみたら?』
〝疲れる。。。まったく
沙希の友人の亜希子と言えば、あまり評判の良くない子よね?
何でも気に入らない子がいると追い込みかけて潰しにかかるらしい。
そんな噂を聞いたことがある。
私は関わり合いにならないけど。
そんな面倒くさいことは教師に任せておけばいい。
あんなのに潰されたら大変。
噂をすれば。。。
亜希子に手を引かれ何処かに連れて行かれる女子。
連れて行かれるというより連行。拉致に近い。
女の名前は、美佐子。
美佐子は後々まで亜希子に付き纏われる事になる。
以前は仲良くつるんで遊んでいた2人だったが、ある事をキッカケに掌返しされたよう。
ランク付けや格付けではないが、親の収入で左右される縦社会のような学生時代。
美佐子の家は必ずしも裕福とは言えないがかと言って貧乏でもない。
ごく普通の家庭だ。
上位でも下位でもない。
パシられるわけでもなかったが。
それは大人になり会社内でも主婦になっても立場は変わらない。
中間は中間でしかない。
普通の女には普通の男としか結婚できない。
格上には格上の男しか寄り付かない。
美佐子もよくそれを心得ている。
亜希子や美佐子の話はよい。
私、優美はよく知りもしない美佐子をよく見かける。
彼女はどしゃ降りの雨の中、よくぼぉーと立っているところを。
何かしているわけでもない。
制服は雨で濡れてびしょびしょになっている。
何してるんだろう。彼女。鞄など放り投げてあり中身が散乱している。
何?イジメ?さいあく。
いや。そうでもないらしい。
彼女は天を仰いで降り注ぐ雨を見つめていた。
変わった子ね。
気持ちいいのかしら?
まるで自分で自分をイジメているみたい。
M女?
その類?
だから隙をつかれるのよね。
親には内緒だろうし、言えないだろう。
私はある人に呼ばれていたので美佐子を後にした。
『しつれいしまーすッ』
『お呼びでしょうか?』
まあ座れ。君は国立を目指しているそうじゃないか?
君の成績も態度も申し分ない。
じゅうぶん狙える。




/77ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ