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第7章 聡LOVEな日々

 シングルベッドの狭さが心地良かった。
落ちないように二人の身体ピタッとくっつけてイチャイチャラブラブしながら眠りにつく。
誰かが隣に居る安心感は、私の中にある冷たい氷の思いを少しずつ和らげてくれた。

 腕枕をしてくれる聡にピッタリと寄り添いながら身を任せ甘える夜が永遠に続くと思っていたあの頃……


 あの頃を思い出すと、酒を飲んで仕事の愚痴を言い続けるしみったれた聡や酒癖が悪くて直ぐに怒り出す短気で鬼の形相の小憎たらしい聡の顔も、世界は俺の為に回っているかのように自己中で自分の主張しかしない頭が悪い聡も全部大嫌いのはずだった。
『地獄に堕ちろ!!』と何度も思ったけど、思い直したりして毎日を過ごしている。

 決定的に嫌いになれない。

 優しい思い出が私の中に生きてるから、何度もそう思いながらも結局離れられない。
星空もいるから簡単に離れてはいけないのだと親としての責任も働くのだろうし、子供を抱えて生きていくという事がいかに大変かという事は私の想像以上だろうし、シングルマザーになる勇気もない。

 100%出来た人間なんて居るわけがない。
だけど、結婚に失敗をするというのは私を含めてそれなりの理由や原因があるものだとつくづく感じるのであった。
考えたって、状況も現状も変わらない。
壊す勇気もないなら、戦うしかない。
自分らしく生きる為に……
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