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第18章 女!!女って生き物
「歩さ、誰かと一緒っぽくて、ここまで送ってきて貰ったみたいだな」
「へえーそうなんだ。彼女だったりして?」
「彼女ね~まあ、居てもおかしくないな」
「おかしくないね」
「俺達も歳的には爺さん、婆さんになってもいい頃だし、子供が可哀想なくらい歳いってから出来たからな……若作りしても体はついていかないのも仕方ない。
逆らえないよな〜歳には」
あっ、そうか。
聡に孫が出来たら、自動的にお婆ちゃんに私もなるわけだ。
実感ないし、星空が小さいから孫は……ちょっと抵抗ある。
それにその孫とも私は血が繋がらないのよね。
お嫁さんもそういうのってどう思うのかしらね?
そういう未来が近々やってきてもおかしくないっていうのだけは覚悟しないと。
「もうすぐ着くな」
「うん」
「星空はグラタンね。ママはパスタにして。はんぶんこしましょ」
「いいよ」
「パパは冷えたビール」
「まだ飲むの?」
「飲むさ。歩と乾杯しないと」
全く……よく飲むわね。
それで太らないから余計ムカつくのよ!
神様、どうか聡がお酒を嫌いになる方法を私に教えて下さい。
酒さえ飲まなきゃ……いつまでも聡に恋する魔法が私に掛かって、その恋が冷めないように女子力を保とうと努力するのに……
そうなれば家庭円満なのになぁ………
神様………