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第3章 これは恋

 退屈なんてしている暇もないほど、夏帆ちゃんとの会話は盛り上がった。
お昼には少し早めの時間だったけど、海辺の通りにあったお洒落なレストランを見つけ、そこに入った。
山小屋ロッジ風に造られた店は、店内も木の素材で造られていて、海に来はずなのに、スキー場に来ているみたいな感覚になった。
外は初夏の日差しがガンガンに照りつけているのに、なんとも不思議な空間だ。
スキーで滑った後に山小屋で飲むコーヒーは格別に美味しい。
でも今の季節なら、アイスコーヒーがいいよな。
なんて情緒に慕っていると、目の前の天然食いしん坊は、メニューを広げて瞳を輝かせている。


 「パスタもいいけどラザニアもいいな。
あっ!ランチメニューにすると、サラダやコーヒーにケーキまでついてくるぅ〜」

 「じゃあ、それにしましょう。
俺がパスタ食べて、夏帆ちゃんがラザニアにしたら?
はんぶんこしようか?」

 「はい!」

 嬉しそうに答えるママは可愛かった。

 嫌いな男とははんぶんこは出来ないよな。

 星空、パパとママにもこんな淡い思い出あるんだぞ。
こうしてママの反応を見ながら、俺に興味あるのか探ったりしたんだ。

 可愛いだろ(笑)
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