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第4章 時には猛烈に

 約束通り、エビとトマトのクリームソースのパスタを選び、ラザニアとはんぶんこした。
サラダやアイスコーヒーもついてきてボリューム満点だ。
それにデザートのケーキまで。
自分の好きなケーキを選べて、夏帆ちゃんはチーズケーキを選び、俺はベルギーチョコレートのケーキを選んだ。
だがそこに誤算があった。
ベルギーチョコなら余り甘くないと思って選んだのに、俺には甘過ぎてギブアップだった。
なかなか進まずにいると、「ケーキもはんぶんこします?」と夏帆ちゃんが声を掛けてきた。
「あっ、はい」と返事をし、取り替えて貰ったんだ。
チーズケーキの方が甘さが控えてあって食べやすく、正直残さずに済んで良かったと思った。

 「チョコも美味しそうだったから、はんぶんこ出来てラッキー」
なんて夏帆ちゃんは喜んでいた。

 助かったのは俺の方なのにな。
何でも喜ぶ素直なママにちゃんと告白して、交際をスタートしようと思った。

 まどろっこしいのはなしでストレートに。

 じゃないと、気づかないだろ?

 パパが今を掴む為に、努力をした日でもあるんだ。
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