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第7章 聡LOVEな日々
聡の寝息が聞こえる。
星空もぐっすり寝ている。
風呂上がりのさっぱりした身体で私もベッドへと入った。
ツインの部屋でシングルベッドで楽々一人で眠れるの久しぶり。
いつもはダブルベッドで星空が隣に居て寝相がかなり悪くて肩身の狭い思いをして寝ている。
私はその寝相のせいで万年肩凝りと腰痛に悩まされた。
聡が今日は星空を抱いて寝てくれるから助かる。
旅行に来た時くらいはそれくらいの労いが欲しい。
いつも威張りくさった俺様の聡。
家事や育児はほとんど私に任せきり。
文句だけは一人前に言うから腹が立つ。
結婚して変わる夫は世間では珍しくないし、それも前の結婚で経験済みなのに、またしても豹変夫に引っ掛かったのは学習不足の自分のせい。
だから私は耐えている。
辛くなるとあの幸せな日々を思い出し、自分を奮い立たせるんだ。