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永遠の愛を奪って
第5章 好きな人は……
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「……今日はすみません。家の用事があって……。明日もセールはやってますかね?」
「残念。今日までみたいだからあたし一人で行くわ。また今度やってたら行こうね」
「はい。では、お先に失礼します」
今まで穂並さんからの誘いを断ったことはなかった。
でもごめんなさい穂並さん。今回は先約の方を優先します。
それに青木くんと食事に行くと言ったら「あたしも行く」っとついてきそうな気がしたから仕方がない。
これは二人きりで約束したことだから……――――
それから会社を出てから青木くんと無事に会えて、デートが始まる。
手を繋いで歩いたりはしなくて、ただ一緒にご飯を食べるだけかもしれない。
だけど青木くんを独占できるから私にとってこれはデートだ。
昼は麺類を食べたから夜はファミレスで食べることになった。
ムードはないけれど好きな物も選べるし、テーブルマナーを必要とする高級な飲食店で食事をするよりも緊張しなくて済む。
「はい、クリーニングに出したスーツ。これでお酒をこぼしちゃったことを許してくれるよね?」
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