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永遠の愛を奪って
第5章 好きな人は……
じゅうじゅうっと肉が焼ける音が聞こえて鉄板の熱が下がっていく中、私の体温はぐんぐんと上昇していた。
額にじわりと汗が浮かんできたから恐らく頬も赤くなっていると思う。
「おーい、小春。大丈夫か?疲れてる?」
「あっ、ごめん。考え事していてつい……。そういえば話したいことって何?」
休憩の時から話したがっていたことを聞くと青木くんは頬杖をついて真顔で私の方を見てくる。
熱くなっている顔を覗いてくるような目をしているからますます鼓動が早くなった。
「小春って今は彼氏いないの?」
「いないよ。どっ…、どうして……?」
「いや、えーっと……、その……、彼氏がいたら小春とヤッてまずいなって思ったから。この事を小春に聞いてなかったと思って」
誘われて承諾したのは私だし、青木くんが罪悪感を感じる必要はないからぶんぶんと頭を横に振って否定する。
「彼氏がいたら青木くんにあんなこと話したりしないと思う。だって、私は……」