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永遠の愛を奪って
第5章 好きな人は……



青木くんが穂並さんと親しいからこの話題を出せばもっと盛り上がると思って、どうでもいいことを言ってしまう馬鹿な私。


本当は青木くんから他の女の話題は聞きたくない。


「穂並さんとは昼に一緒に食いに行ったじゃん」


「そう…だけど……」




「オレは穂並さんとじゃなくて、小春だけを誘いたかったんだけどなー……。本当は二人っきりは嫌だった?」


つまり、それは私とご飯を食べに行きたかったということ……。


今日はなんて日だ。朝に会った美男美女夫婦から確実に幸せを分けてもらっている。


「ううん。……すごく嬉しい」


「そっか。よかった。オレ、小春のことよく知らねーからもっと知りたくてさ」


「私も!青木くんのこともっと知りたい!」


「それじゃ、何を知りたい?」


やんわりと笑って私の顔を覗いてくるその姿は穂並さんやからかってくる先輩の前で見せる表情とは違う、甘さがあるものだった。


その微笑みにドキドキしながらもずっと気になっていたことを聞いてみる。




「……彼女がいるのか知りたい」


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