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永遠の愛を奪って
第5章 好きな人は……
一気に曇る表情を見て、この質問は聞いてはいけないものだとすぐに感じた。
「葉月とは同期だから。それに小春には関係ないだろ」
「えっ……」
土嶋さんとは違う課で同期でもないからそうだけど、穂並さんの時とは違って何か隠す訳がありそうな気がした。
「おっ、教えてくれてもいいじゃん!」
ムキになってそう言うと青木くんは一緒に被っていた布団を剥いで起き上がり、脱ぎ散らかしていた服を拾って着ていた。
「何にもねーよ。……そろそろ帰るか。お互いに明日も仕事だし」
どうやら完全に青木くんの機嫌を損ねてしまったようだ。
土嶋さんと何があるのか気になるけど、楽しい雰囲気を壊してしまったから私が悪い。
「青木くん……、立ち入ったことを聞いてごめん……」
「…………」