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第5章 好きな人は……

「そう。オレの兄弟には姉ちゃんがいるんだけど、穂並さんもそんな感じ。

小春もそうじゃねーの？いつも面倒見てくれてるじゃん」


「確かに私にとってもお姉さんみたいな感じだね……」


つまり、姉のように慕っているだけであって恋愛感情はないと……。


この様子だと青木くんと穂並さんの関係は私が普段見ているままのようだ。


穂並さんにスキンシップをされている姿を日々見ていたからもっと近い関係なのかと思っていた。


穂並さんと特に何もなくて良かった……。


「多分、穂並さんにとってオレと小春は弟や妹みたいなんだろうな。面倒見がいい先輩を持って良かったよな」



「うん。……じゃあ、土嶋さんは？」


その名前を出した途端、青木くんの眉間にシワが寄った。


「なんで葉月が出てくんの？」


「土嶋さんとも仲が良さそうだから……」