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永遠の愛を奪って
第6章 セフレor恋人?
「えっ……!?どうしてですか……」
裏返ったような声を大きく出してしまって、近くの席の人たちからの視線を集めて顔が一気に熱くなる。
嫌な鼓動がドキドキドキドキと煩くて、膝の上でぎゅっと握っている手にも変な汗も滲んできた。
「見てれば分かるって。女の勘ってやつ?
青木のスーツにお酒こぼした飲み会の日以来、小春の様子がいつもと違うと思っていた気がするのよね。
なんかあたしに隠してるみたいな……」
「うっ……」
入社した初日から仲良くなった穂並さんには自分の家族のことや恋愛など色んなことを話してきた。
会社の先輩というよりも最早親友のような存在だ。
それに穂並さんは察することができて勘がいい。
「で、どうなの?」
「……穂並さんの言う通り青木くんのこと、あの飲み会の日から好きになってました……。
好きって聞いたばかりなのに、こんなことを言ってしまってごめんなさい……」