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永遠の愛を奪って
第6章 セフレor恋人?
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「そういう訳では……」
料理が運ばれてきて食欲をそそるような美味しい匂いが漂ってもこれ以上言葉にできなくて黙っていた。
そんな私を前に穂並さんは何の揺るぎもない強い眼差しで見てくる。今はその目が怖い。
仲のいい職場の先輩が恋のライバルだと思うと、これからどうやって付き合っていけばいいのか分からなくなる。
「うだうだしてないではっきりしなさいよ。小春のそういう所、直した方がいいと思う。
いつも相手の顔を伺って自分の意見を言えないでいるじゃない。考えてばかりじゃ何も変わらないよ?」
「っ……」
間違っていない。こういう重要なことに関して自分の意見を言うよりも他人の顔を伺ってしまうタイプだ。
指摘されても穂並さんの口から聞きたくないことを耳にしたのがあまりにもショックで話すことができなかった。
そんな私を見てイライラさせてしまったのか、はぁっと深い溜息をつかれてしまった。
「じゃあ、話を変えるけど」
「……はい」
「小春って青木のこと好きでしょ?」
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